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妙義 相馬岳北稜
スリルと期待感満点の好バリルート

2015年12月5日(土)

PC050150.jpg
北稜の核心部、P12(中央)と右のチョッキリ(ハサミ岩)

ようやく妙義のベストシーズンがやってきた。
この山塊のバリエーション登山は落葉が終わったこの時期が最も面白い
眺望が効くことでルート取りがやりやすくなるからだ。

リハビリのAを連れてくることはできないので
若年寄を誘って雪山前の最後の岩肌に触ってきましたよ。


取り付きとなる北稜末端は妙義湖の中木ダムの下に落ち込む。
PC050048.jpg
ルート全体の所要時間が判然としないので
行動は空が白々しだした6時過ぎから準備を始める。
若年寄と荷物をダム下で降ろして
車を国民宿舎「裏妙義」まで移動する。
チャリを使って再びダム下まで戻り
取り付き点を物色しましょう。

尾根末端まで林道を下り適当に藪の尾根を駆け上がる。
PC050050.jpg

こんな植林と自然林が混在する尾根を登っていく。
PC050051.jpg
藪は薄く歩きやすいです。

30分も登ると尾根は傾斜を緩め
主稜線に乗ったことを実感する。
PC050053.jpg
太陽が低い角度から照らす美しい景色の高崎方面。

里山の紅葉は今も盛りか。
PC050056.jpg

その少し上でP1の頭に出て記念撮影。
人の右側は真下を流れる小竹沢に向かって
スッパリと100m以上切れ落ちている。

PC050117 - コピー

「人間の頭は重いから
こういう場所を興味本位で覗きこむと落ちるんだよね!」
などと言いながら覗きこむ(笑)

そういやクレヨンしんちゃんの作者も
数年前に荒船山のトモ岩から落ちて亡くなっている。
こんな感じだったのかなぁ!?

西側には裏妙義が見えている。
PC050064.jpg

丁須の頭から烏帽子方面の稜線も険しい。
PC050065.jpg

P3は正面を登らず右に延びる尾根に逃げる。
PC050066.jpg



右の尾根に乗るための10mのクライミング。
PC050070.jpg

P3を巻いて尾根に復帰すると北稜のシンボル、チョッキリが視界に入る。
PC050071.jpg

高度感、遠近感を楽しみながら左側の断崖に落ちないように慎重に足を運ぶ。
PC050072.jpg

ミトングローブのような形のチョッキリはどの方向から見ても
その特異な姿が際立っている
PC050075.jpg

P4 P5間にある第一キレット
PC050076.jpg

ときおり尾根はこのような優しい姿にも変容する。
斜面に白く見えているのは雪ではなく朴の木の落葉です。
PC050078.jpg

尾根はまた細くなり断崖で行き詰った。
地形図で確認すると、どうやらここはP6の頭のようだ。
近くに懸垂支点が見当たらないので右(中木川側)から巻きを探す。
PC050081.jpg

こんな傾斜を灌木を頼りにトラバース
前方には底の見えない深いキレットが口を開けている。
PC050082.jpg

ますます危うい足元となるが
他に進むべきルートが見いだせないのでここを進む
PC050087.jpg

ようやく見つけた太めの灌木を使って
最後はキレットの底まで懸垂で下りることができた。
PC050089.jpg

P6、P7間のコル
PC050097.jpg

で、次はP7への登り返し。
35m程のフェースを登ったところでピッチを切る。
出だしと終了点近くがハングしているのと
何時抜け落ちるか判らない岩とランニングゼロでの登攀は
見た目以上に緊張して脇の下が汗ばんだ(3級+)
PC050099.jpg
ランニング(中間支点)がとれないということはノーロープで登っているようなものだ。
若年寄が落ちれば私が何を試みようがグランドフォールは確実なので
ビレイの手を止めてシャッターを切った。

P7の頭の先でザックを下ろして小休止。
チョッキリが直線で150m程の距離まで近づいた。
PC050101.jpg

東側の小竹沢を挟んで対峙する妙義富士。
PC050103.jpg

こんな藪尾根が続くがルートは本当に目まぐるしく変容していく。
最初は数えていたピークの数もどれがどれだか分からなくなり
ハサミ岩の直前にある鼓岩890mをP12とすることで帳尻を合わせることにした。
PC050105.jpg

裏妙義の襞尾根は越後の鬼ヶ面山みたいだな。
PC050106.jpg

そして最後の難関P12の攻略です。
始まりは懸垂でP10、P11のコルへ降り立つ。
PC050107.jpg
この反対側の壁を登るのにはクライミングシューズと
登攀具が装備として不足している。

というより中間支点をとらずに垂壁を登るほど
度胸もないし技術もない。
早々に巻ルートを探してコルから中木川側へ懸垂する。

ロープの準備をしている時に目に留まった。
たった二輪のツツジが咲いている。
狂い咲きだろうか?
ここのコルは北風の通り道になっていて猛烈に寒いです。
PC050108.jpg

60m程の急傾斜帯を2ピッチで下りて
その更に下まで下って岩塔群を回り込んだ。
PC050113.jpg

下りてしまったら当然登り返しがありますね。
時間切れやら体力切れやらで
ここから相馬沢経由で国民宿舎へ下りられてしまうパーティーもいるようです。
PC050119.jpg

滑る落ち葉で登り返しは堪えます。
やっとチョッキリの基部が見えてきました。
何やら右奥には風通しの良さそうな穴が…
仙人窟という場所でしょうか?
PC050120.jpg

壁に沿うように仙人窟に向かって廊下があります。
PC050121.jpg

仙人窟です。
実際、時間切れでビバークするならここまでは到達したい。
ツェルトに包まれば雨風しのげますから。
PC050123.jpg



星穴岳が見えている。
PC050124.jpg

ここからルートは初めて小竹沢側を通るようになる。
仙人窟をくぐって反対側へ出る。
PC050128.jpg

チョッキリを東側から。
左が親指部分。
PC050129.jpg

で、少し進んで今度は南側から。
PC050130.jpg

仙人窟から上部は特段デンジャラスな部分の通過は無くなった。
尾根は細いながらも明瞭となり景色を楽しむ余裕もでてきた。
PC050135.jpg

裏妙義越しに雪化粧をした浅間山が見えている。
PC050136.jpg
この少し上で
東側の大沢から上がってきたという二人組とすれ違う。
このまま仙人窟まで下りて西側の相馬沢を下りるらしい。
ということは車をデポしてあるということだろうか?

仙人窟から1時間10分もかかって相馬岳へ着いた。
ガチャとハーネスを腰から外してザックへ押し込む。
PC050139.jpg

この時間、縦走路上に我々以外の登山者はいない。
茨尾根を鷹戻しに向けて大きく下りて一度登り返す。
その先から国民宿舎へ向けて相馬岳コースに入る。

つい数時間前に難儀しながら歩いていた北陵が未だ眼下だ。
PC050143.jpg

奇岩と青空と雲のコントラスト。
自宅に大きな庭があれば持ち帰りたくなるような
形の良い岩があちらこちらに生えている。
PC050151.jpg

少し斜めだが見事な高さのトーテムポール。
そしてこの岩の基部に入ると
PC050152.jpg

このルートを通る登山者が必ずや写真に収めるお約束処。
PC050153.jpg
これも自然が織りなす貴重なアートでしょうかね。

過去の記録にある「恩賀高岩」を参照いただくと
似たような岩額縁のアートがご覧いただけますよ。

この後は長い下りで再び痛みだした
左膝を引きずりながら国民宿舎まで下りた。

タイム: 北陵取り付き7:10~稜線7:40~P6の頭10:10~P7の頭10:50
      ~仙人窟12:35~相馬岳13:50~国民宿舎15:50


※人の記録というものが当てにならないルートです。 
私もそうですが大方の登山者が自分が地形図上の
何処を歩いたか完全に把握できていないと思えるくらい複雑です。

所要時間の長短はルートファインディングの良し悪しで大きく変わります。
実際我々もP12の手前で大きなルートミスを一度やらかしました。
これのロス時間は40分ほどでしたが
セオリー通りに登り返して元の場所まで戻りました。

それとピーク岩塔を全て登攀する計画の場合には
確実にビバークになります。


余談  国民宿舎(温泉ではない)で入浴をしようとしたら
     埼玉労山の登山学校が開催されていて
     大勢の方が宿泊されているようでした。
     12月だというのに
     未だ山に雪が少なく冬山訓練にはならないのでしょうか?

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群馬(岩) | 23:38:33 | トラックバック(0) | コメント(4)
コメント
てくてくさん。

先をこされました~!
怪我さえしなければこの初冬に計画していたんですよ。
でも妙義は本当に冬が良いですね。

行動時間についてですが
あちらこちらの記録を見ましたが
早いパーティーと時間のかかったパーティーの差が
大きすぎる気がしますね。
てくてく記録も当てにしないで参考にさせてさせていただきます。  ワラ
2015-12-10 木 09:19:43 | URL | batten [編集]
batten 様

その後、体調は回復されましたか?

今回、ビバーク道具を持って突入しましたが
比較的余裕でした。
やはりルーファイ次第だと思いますよ。

それとこのルートの面白い部分は
末端からハサミ岩基部までです。
ハサミ岩から相馬岳までは表妙義の縦走路と
何ら変わりありませんでした。

日の短い冬に行くのであれば
末端からハサミ岩までとして
相馬沢を使って国民宿舎へ下りてしまうのも良いかと。

そこまでで十分お腹一杯になりますから…
2015-12-10 木 19:56:04 | URL | てくてくB [編集]
てくてくさんお久しぶりです。

いつも気にして見ています。
今回はルート図は載せないのですか?
私は単独なのでこれで良しというGoサインが自分で出せないと
出かけられません。あと一歩が欲しいところです。
2015-12-16 水 19:30:30 | URL | 八百屋のポン太 [編集]
八百屋のポン太 様

訪問いただきありがとうございます。
う~ん!ハッキリ言って載せられないというのが
正直な話でして…

GPSの軌跡を地形図に反映してみましたが
そのまま載せると我々が歩いた記録と噛み合わない場所が
多々出てくるんですよ。
それくらい複雑に入り組んでいるということです。

ルートで行き詰って地形図とにらめっこしていても
らちがあきませんです。

こういう時は鼻を利かすというか
経験から培った五感で突破(笑)しか方法が無いような気がしますね。
慌てずに、よく観察すると弱点が見えてくることが多いです。
鉈目やマークなどの人の痕跡を探すのも方法ですね。
御一人での行動には制限がついてしまいますが
赤テープ等を目安に突っ込む場合でも
必ず退路の確保をしておくことが必要でしょうか。

個人的になら資料を提供しますので
出かけるときはお知らせください。
2015-12-17 木 11:35:26 | URL | てくてくB [編集]
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